朝クラ
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クラシックの歌曲が、現代の表現で生まれ変わる プロジェクト『RE-CLASSIC STUDIES』

趣味でクラシック音楽を聴くという人は、趣味でポップスやロックを聴くという人に比べると少ないかもしれません。クラシック音楽は、「難しい」「敷居が高い」と思われがちです。しかし、現代のポピュラー音楽が親しまれるのと同様に、作曲家たちが生きていた当時は一般に親しまれた曲でした。クラシックの歌曲にある、現代に通じるメロディアスな魅力を現代の伝え方に翻訳し再生(リバイバル)するプロジェクト、『RE-CLASSIC STUDIES』に注目します。

 

 

1.クラシックを大胆にリバイバルするプロジェクト『RE-CLASSIC STUDIES』

クラシックの歌曲を様々なアーティストと共に、リバイバルしてゆくプロジェクト「RE-CLASSIC STUDIES」。19世紀のフランス人作曲家フォーレの楽曲を扱った第一弾に続き、第二弾はドビュッシーの歌曲集。 美しく語り継がれたクラシックの歌曲が、Jessicaの歌声と中川のピアノによるハーモニー、そしてHauschka の紡ぎ出すプリペアード・ピアノの美しい音色によって、色彩豊かな音楽へとリバイバルされました。

 

▲プロジェクト第一段『RE-FAURÉ』

 

▲レコーディングの様子

 

2.RE-CLASSIC STUDIESに込められた想い

多くの人にとって、敷居の高い芸術となっているクラシック音楽を「現代の音楽」へリバイバルすることで、日々の中でより親しみをもってもらいたい。クラシック界とポピュラー音楽の間にそびえ立つ高い誤解の壁を取り払い、美しい歌曲を多くの人に再認識してほしい。このプロジェクトには、そんな想いが込められています。

 

◆RE-CLASSIC STUDIESコンセプトムービー

 

RE-CLASSIC STUDIESのはじまりは、歌手Jessica・ピアニスト中川瑞葉との出会いがきっかけ。Jessicaの歌声には、クラシック作曲家が残したメロディの魅力を継承しながら、その近づきにくさを解いてくれるような響きがあります。

 

アルバム制作においては、単にクラシック音楽を現代風にカヴァーするというのではなく、アルバムごとに一人の現代作家と、異なるフィールドで活躍する一人のリミキサーにオファーをし、ジャンルを超えた作品に完成されています。

 

名作と呼ばれる古い文学を現代の言葉で翻訳するように、Jessicaや中川をはじめとするアーティストがクラシック音楽を現代の表現に置き換え、現代にいきいきとよみがえらせる。このアプローチによって多くの人がクラシック音楽にふれ、その魅力を再発見する機会となるでしょう。

 

3.プロジェクト第二弾『RE-DEBUSSY』について

9月13日にリリースされたプロジェクト第二弾は、ドビュッシーの歌曲をリバイバル。一般的にピアノ曲やオーケストラ作品でより知られる作曲家ですが、ドビュッシーの音楽活動の初期のころの作品はほとんど歌曲であり、詩人ポール・ヴェルレーヌの詩との出会いが彼の音楽の形成に大きく寄与しているといわれるほど、歌曲はドビュッシーにとって重要な音楽です。

 

『RE-DEBUSSY』の選曲については、移調をしながら、ドビュッシーの美しさを担保しながらも、あくまでキャッチーに響くような曲がセレクトされています。アルバム中には、原曲が歌曲のものに限らず、ピアノ曲『Rêverie(夢想)』に歌をつけたものや、ハウシュカによるリミックス『Les Cloches』など、新しい形で再構築されたドビュッシーが聴きどころです。

 

◆RE-DEBUSSY – PV

 

◆プレイリスト

4.アーティストプロフィール

 

Jessica (Ngatari)

メジャーレーベルよりキャリアをスタートさせ、三枚のアルバムと四枚のシングルを発表。その後、Ngatariのボー カリストとして、PROGRESSIVE FOrM よりアルバムをリリース。コンピレーションアルバムの参加や、TV番組のエンディング、CM曲を担当するなど活動は多岐に渡る。「Nebular for Thirteen」「坂本龍一トリビュートアルバム」など。

 

Mizuha Nakagawa

桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業後、渡仏。 パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ科及び 室内学科のディプロマを取得。在仏中は多くのコンサートや音楽祭に招聘され、積極的に演奏活動を行う。Concours musical de France第1位、CMF賞、インターナショナルクロードカーンピアノコンクール第3位等、国内外のコンクールにて受賞。 2013年、George Crumbの「Makrokosmos Vol.2」をオノ・セイゲン氏の録音にて、国内初のリリースを実現した。

 

Hauschka (Volker Bertelmann)

ハウシュカ(本名:フォルカー・ベルテルマン)は、ポスト・クラシカルシーンを代表する、ドイツのピアニスト/作曲家。 プリペアード・ピアノを駆使した独特の表現は、エレクトロニカ、テクノ、ロックなどのエッセンスを内包し、その軽妙な響きはジャンルを超えて多くのリスナーを魅了しています。 イギリスの名門レーベル、ファットキャット・レコードに所属し、ヒラリー・ハーンとのコラボレーションアルバムは、ドイツ・グラモフォンよりリリースされました。 また、近年は映画音楽界にも進出し、映画『LION/ライオン~25年目のただいま~』(2016年)では、グラミー賞にノミネートされるなど、映画音楽シーンにおいても傑出した才能を示しています。

 

◆『RE-DEBUSSY』ウェブサイト

(日本語)https://good-umbrella.com/ja/redebussy/

(英 語)https://good-umbrella.com/en/redebussy/