朝クラ
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朝♪クラ 勝手に応援プロジェクトVo.1 「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」

クラシック音楽の魅力をもっと多くの人に知ってほしい!という思いから、

全国各地にいるクラシック音楽家たちを、勝手に取材して、勝手にPRしちゃうプロジェクトが始まります!

記念すべき第一回は、7月24日(水)くにたち芸術ホールにてオペレッタ「こうもり」を上演する「歌劇者」の皆様に、作品と歌劇者の魅力を語って頂きました。

 


 

―前谷(インタビュアー)

代表の岸本さんにお聞きします。

歌劇者は、2016年に「Don giovanni」、2017年に「Cosi fan tutte」を上演されており、

今回の「こうもり」で3回目の公演ですが、どのような思いで、歌劇者という団体を発足したのでしょうか?

 

―岸本さん

若いオペラ歌手にとって、仕事といえば主に合唱が多い。

実力はあるものの、ソリストとして歌う機会の少ない若い歌手たちが、高め合い、成長する場を作りたい、という思いで発足したのが「歌劇者」という団体です。

国立音大教授であるバリトン歌手の黒田博先生監修の元、多くの魅力的な若い歌手たちが、本番に向けて日々切磋琢磨しています。

自主公演ということで、お金のかかった舞台ではないのですが、ゲスト歌手を含め、「若手の歌手が成長し高め合える場を」という信念に共感して下さった歌手たちが集まっています。そのため、歌手も指揮者も、あえて初めての作品に挑戦するようにしています。

澤村さんも、こうもりは初めて振るよね。

 

 

−前谷

それでは指揮者の澤村さんにお聞きします。

こうもりを初めて見る方のために、その魅力を交えて、どのような作品か教えていただけますか?

 

―澤村さん

日本にはあまり馴染みがありませんが、ウィーンには舞踏会という文化があります。

こうもりは、その舞踏会が舞台となって繰り広げられる物語です。

また、この作品の面白い所の一つとして、「こうもり」という題のオペラなのに、

オペラが始まっても「こうもり」という単語も、登場人物も、何一つ出てこない!

お客様には是非、なぜ「こうもり」という題名がついているのか、

その意味を解き明かしながら作品をご覧になっていただければと思います。

 

 

―前谷

出演する歌手の方について、見どころはありますか?

 

―澤村さん

やはり、アイゼンシュタイン役の大沼さんですかね。

素晴らしい歌声は勿論ですが、こうもりはコメディーですから、演技も含めて、お客様の期待を良い意味で裏切ってくれることでしょう!

 

 

―前谷

少し稽古を拝見させていただきましたが、笑いをこらえるのが大変でした!

これは是非、生で見ていただきたい!

また、今回は日本語で上演ということですが…。

 

―澤村さん

はい。通常、原語で上演すると、舞台を見て字幕を見てと、作品に集中することができませんが、日本語で上演すると、お客様が歌とストーリーに集中することができます。

その点、日本語でやる難しさもあります。本来であれば、ドイツ語の歌詞として作られた作品ですから。稽古をしながら、歌手が歌いやすいように歌詞やセリフを変えていきました。

 

 

―前谷

では、演出家の古川さんにお聞きします。

若い歌手の方々と稽古を重ねてきて、いかがでしょうか?

 

―古川さん

歌手の中には、彼らが学生や研究生であった時に指導した人もいて。仕事として現場で会えるのは本当に嬉しいです。また、歌劇者の歌手の方たちは、とても魅力的な方が多い。

大きい団体だと埋もれてしまう魅力も、ここでは、一人一人の魅力を発揮できるんです。

 

 

―前谷

演出の面で、是非注目して見て欲しい点はありますか?

 

―古川さん

くにたち市民芸術小ホールは、決して広くないのですが、その分、歌手たちの息使いや表情を感じることができると思います。舞台と客席とが一つになるような演出にも注目して頂きたいですね。歌劇者の舞台で合唱を入れるのは初めてなので、より一体感を感じていただけると思います。

 

 

―前谷

合唱が加わる音楽は、とても厚みがあって稽古を聞いていて圧倒されました!

本番が楽しみですね。最後に、オペラに来てくださる皆様へ、メッセージをお願いします。

 

―岸本さん

ここでしか見ることのできないキャスティングとなっています。是非、広い心と広い耳で、舞台を楽しんでいただければと思います!

 

―澤村さん

演技も音楽も細かい所まで、こだわって作っています。呼吸の端々、演技の隅から隅まで見逃さないで頂きたいです!

 

―古川さん

歌手たちの細かい息使い、表情を見ていただき、くにたち市民芸術ホールでしか味わえない一体感を感じていただきたいです。

 


 

「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」と言ったのは、

確かチャーリー・チャップリンだっただろうか。

自らの欲望を満たそうと七転八倒する登場人物を見ていると、愛おしさすら感じてくる。

裏切りも復習も、時にはリズムを刻みたくなるようなシュトラウスの軽快な音楽に乗せて

笑いに変えてしまえば、人生はみんな喜劇になるのだ。

さあ、皆様!

7月24日はこぞってくにたち市民芸術ホールへお集まりください!

あなたの人生の喜劇の1ページに、若くて才能あふれる歌手たちの素晴らしい歌をお届けします。

 

 オペレッタ「こうもり」

 日時:2019年7月24日(水) 18:00開演(17:30開場)

 場所:くにたち市民芸術小ホール

 チケット申し込み:

 チケット詳細はこちら

 チケットぴあ受付番号:0570-02-9999/Pコード:151-010

 

〈取材〉

インタビュアー:前谷杏奈

写真:榮穣