朝クラ
朝クラ

企業インタビューVol.1 日鉄興和不動産株式会社 梶谷達也様

再開発が進む赤坂エリアの新しい大規模複合ビル、「赤坂インターシティAIR」でテナントにとって価値あるビル運営を担う梶谷さん。オフィステナントのコミュニケーション活性化のために、朝♪クラとクラシック音楽を取り入れた施策や、その影響ついて伺いました。

 


 

朝♪クラを初めて知ったのは2017年。赤坂インターシティで行われていたその年のARK Hills Music Week(※)のイベントに参画しており、その際に企画協力をしていた朝♪クラの存在を知りました。その後、2017年8月に現在担当している赤坂インターシティAIRが竣工し、こちらのオフィスビルにも音楽を取り入れてみようと思い、コンサート開催の構想を始めました。

※ARK Hills Music Week(主催:森ビル・サントリーホール)・・・毎年10月頃に1週間にわたって赤坂エリアで行われる一連のクラシック音楽祭。以下、「Music Week」と省略。

 

 

赤坂インターシティAIRは緑豊かな庭が特徴的。ビルのコンセプトから「風と緑のコンサート」というタイトルを冠して、2018年3月より朝♪クラ協力のもとクラシック音楽のコンサート開催をスタートしました。

音楽を取り入れてみて、ビルにどんな変化があったかを伺いました。

 

▼2018年3月「風と緑のコンサート」の様子。2階ラウンジでのランチタイムコンサート

 

▼同コンサートの夜の部。地下1階の商業エリアで開催

 

2階のラウンジでランチタイムコンサートを開催しましたが、ラウンジでコンサートを実施したのは初めてでした。緑が見えて雰囲気もいい場所なので、やってみるとクラシック音楽とマッチして、館内共用部の使い方が広がりました。

 

特に去年のMusic Weekではラウンジにベーゼンドルファー社のグランドピアノを設置しましたが、ピアノ設置の取り組みは、Music Weekが開催されていた赤坂エリアの中でもこのビルのみだったので、特色が出せたのではないかと思います。

 

▼2018年ARK Hills Music Weekの様子

 

また、ピアノを置いたことでオフィステナント同士の交流が生まれたことは発見でした。ビルで働く会社員の方々の中にも、クラシック音楽好きが結構いるということがわかりました。お昼休みや仕事終わりの時間になると、ピアノの周りに集まって情報交換をする光景が見られて、ピアノを置いた意味があったなと感じました。

 

担当者としても、テナント同士の交流や、ビジネスにつながる場を提供したいと工夫しています。音楽はわかりやすいですし、多くの人に共感していただけるので、コミュニケーションの一つの手段としてとてもよかったと思います。

 

特に注力して再開発が進む赤坂エリア。そんな「プライムエリア」に竣工した新しいビルで約1年半が経過し、これからどんな取り組みをしていきたいか聞きました。

 

 

この1年は、テナント向けのイベントとしてコンサートが主でしたが、これから色々なパターンを増やしていきたいと思っています。例えば、コミュニケーションの場を作る手段としての音楽を考えています。クラシック音楽は、幅広い人が共通して楽しめるコンテンツなので、部活動のような形で参加者が自主的に定期開催すればいいコミュニティができるのではないかと思います。

また、オフィスの中にカフェを持っている会社もあるので、例えばそういった場で、仕事終わりだけでなく、仕事の合間などにも演奏させてもらい、音楽のある職場を作ることが出来れば面白いのではないでしょうか。

地下1階には、レストランなど商業エリアがありますが、こちらと連動した企画もやっていきたいです。

 

Music Weekでピアノを設置した際、ランチタイムコンサートで若手演奏家に出演していただきましたが、サントリーホールが近くにあるエリアでもありますし、ビルの取り組みとして、若手のアーティストが演奏する場を提供するのもいいなと思います。ここで演奏していたアーティストが、何年か後にはサントリーホールで演奏している・・。そんな将来があったら、面白いですね。

 

 

ちなみに梶谷さんご自身は、音楽に関しては「聴く専門」で、演奏はからきし・・とのこと。朝♪クラと出会って、普段聴く音楽の幅が広がったとおっしゃっていました。

オフィスビルでコンサートを行うのは朝♪クラとしてもなかなかない機会。毎日通うオフィスに音楽があることで、コミュニケーションが生まれたり、こうして音楽を楽しむ方が増えたりすることは、朝♪クラのミッションともマッチしていると改めて感じました!梶谷さん、ありがとうございました。