朝クラ
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アーティストインタビュー Vol.2 和田華音さん

2018年3月に開催・アワーズミュージックサーカスにご出演いただいた、ピアニストの和田華音さんに突撃インタビュー!アーティストインタビュー第2弾です。

海外でのレッスンやコンクールの経験も豊富な和田さん、これまでのご経験や、和田さんの思うピアノの魅力について伺いました。

 

 

Q1 音楽を学ぼうと思ったきっかけは?

母がピアノをやっていたため、家にピアノがあり、自然に始めて、気づいたら続けていました。真剣にピアノをやりたいと思ったのは、遅めですが、中学1年生の時。ショパンのピアノ協奏曲第1番を聞いて、「こんなにきれいな曲があるんだ、自分もひきたい」と思ったことがきっかけです。自分が感動したみたいに、自分も音楽の良さを伝えたいと思いました。

 

 

Q2 いろんなコンクール、海外の講習会に積極的に参加されていますが、その中で印象に残ったことや、苦労したことはありますか?

海外で一番初めに講習会を受けたとき、受け身で行くのではなくて、自分から、こういうことを学びたい、と強い意志を持っていくことが大事だと気付きました。

先生に言われるのを待っていたら、なにも言われません。

でも、「これを教えてください」、ということを伝えると、答えてくれます。

海外でよかったのは、フレキシブルであること。講習会のスケジュールに外れていても、「もう一回レッスンやってください」と頼み込んだところ、「明日時間あいているからいいですよ~」というふうに、答えてくれて。

自分から言えば、こたえてくれる環境がいいなと思いました。

 

初めて海外の講習会に行ったのは、高校2年生の時のザルツブルグでした。

ザルツブルグを選んだ理由は、先輩がいっていたことや、昔旅行でいったことがあったので、行きやすいと思ったからです。その時は、特に大変という事はありませんでした。

 

 

Q3 日本と海外で、学び方に違いがありますか?

たとえばコンクール受けたとき、期間中に練習室が割り当てられるのですが、日本だときっちり割り当てられて、スケジュールにきっちり沿って練習できます。

ですが、海外では、「今あいてますか?」と自分できく必要があります。自分から行動するところが、違うところかなと思います。

 

 

Q4 将来どんな演奏家になりたいですか?

やはり音楽は、クラシック音楽をメインでやっていきたいです。いろんな演奏会でピアノを弾いて、お客さんに聞いてもらいたいというのが一番ですね。

最近、小学生と合唱の伴奏でかかわる機会がありましたが、教えることにも興味を持ちました。自分で演奏するだけではなく、ピアノ、音楽を教えることもやっていきたいです。

 

 

Q5 最後に、和田さんが思うピアノの魅力を教えてください。

ピアノは、楽器の中でも一番ポピュラーな楽器だと思いますし、ピアノ曲も、普段音楽をやらない方にもなじみがあるものが多いです。なので、コンサートでは聞きやすい曲が多いのではと思います。

そして、楽器の特長として、簡単に言えば音が多いので、全部ひとりでできるのが魅力です。

きらびやかな音、深い音など、様々な音を出せるので、オーケストラの曲など、幅広く演奏できるのも魅力です。コンサートでは、そういうところを楽しみに来ていただけるといいと思います。

 

 

アーティストプロフィール

和田華音

神奈川県鎌倉市出身。2016年第9回エンスヘーデ若い音楽家のための国際ピアノコンクール(オランダ)第1位、第14回ショパン国際ピアノコンクールinASIAアジア大会銅賞、第60回鎌倉市小中高学生音楽コンクール総合第1位、併せて鎌倉市長賞、第3回ジュニア&学生国際音楽コンクール第1位など数々のコンクールにて入賞。また、ザルツブルクやイタリア・イモラ、第20回浜松国際ピアノアカデミー、ロシアンピアノスクールin東京等、国内外の講習会にてレッスンを受講し研鑽を積む。ベーゼンドルファーランチタイムコンサート、飯野ビルディングランチタイムコンサートなど数々の演奏会に出演。東京藝大奏楽堂にて行われた2018年度モーニングコンサートにて、藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。東誠三氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在東京藝術大学4年在学中。