朝クラ
朝クラ

アーティストインタビュー vol.6 Balloon-Syotaroさん

今回は、色とりどりのバルーンで観客を魅了するバルーンアーティスト、Balloon-Syotaroさんに突撃インタビュー!バルーンとの出会いや、アーティストとしてのこだわりを聞きました。

 


 

-バルーンアートとの出会いについて教えてください。

 

バルーンを知るきっかけになったのは幼稚園のときです。当時横須賀に住んでいたのですが、親と横浜にあるランドマークプラザでやっていたヨコハマ大道芸を見に行って、そこで川原彰さんという方の大道芸が好きで、見ていたんです。それで、なんとなく「自分もやりたい!」と思って。

それで、自分でお店で手品キットのようなものを買ったり、バルーンを買ったりして、遊んでいたんです。

当時は「バルーンおやじ」さんという人が、バルーンアートの作り方のレクチャービデオを出していて、それをみて、練習していました。

 

ただある程度のところまでできるようになると、それ以上の発展がなくて、小・中・高の間はバルーンから遠ざかっていました。

再開するきっかけになったのは、大学でバルーンアートのアルバイト求人を見たことです。当時の私は、福祉関係の大学に進学したのですが、いろんなことにチャレンジしてみようと思い、学校や介護施設など、いろんな場所で様々な種類のボランティアをやっていました。

そんな時にその求人を見て、そういえばやってたなと思い、勢いで応募しました。でもさすがにブランクが長すぎるので、一度インターネットで見て練習してみようと思って調べたら、小・中・高でやらないあいだにバルーンの世界が変わってたんです。幼稚園の時は単純なものしかなかったのに、3メートル級のオブジェを作る人がいたり、キャラクターもすごく似せて作れる人がいたり。それで、こんなに世界が変わってるんだったらもうちょっとやろうとおもってやり始めたら、どんどんはまってしまいました。それで気づいたらパフォーマーに・・

 

幼稚園のおたのしみ会のでバルーンアートをやってくれないか、という依頼がありました。それが、お金を頂いてやったパフォーマーとしての初仕事でした。

 

大学卒業後は、福祉の仕事に就いたのですが、就職してからもバルーンパフォーマンスの仕事の依頼は絶えず・・。パフォーマーとして生きるか、福祉の仕事を続けるかを迷いましたが、やっぱりパフォーマーとしてやってみようと思い、今に至ります。

 

 

-なるほど、「プロとしてやっていこう」という切り替えのタイミングがあったというよりも、だんだんとパフォーマーの比率が大きくなったということですね。今はどんな活動をされていますか?

 

今は、パフォーマンスのほかに、ウェディングのフ装飾の仕事をしています。フローリストの方と仕事すると、花の色合いや、挿し方からすごく学ぶことが多くて。バルーンで作品を作るときも、どの色のバルーンにすると華やかで、かつ目立たせたいオブジェがちゃんと目立つかなど、色の選択はすごく考えます。

 

バルーンアートのパフォーマンスの演出方法には、いくつか種類があります。例えば、バルーンを作ってプレゼントするのを繰り返していき、風船がもらえるというわくわく感を際立たせる方法。作品が出来るまでの工程をありとあらゆる方法で楽しんでもらう方法。バルーンアートと歌など、異種の要素を組み合わせて独自の演出をする方法。 パフォーマーによって、バルーンの使い方や取り入れる方法も様々です。私の場合は、作品が出来るまでの工程を楽しんでもらうことを主軸にして、プレゼントをしていく方法や異種の要素を組み合わせる方法などを多様に織り交ぜ、パフォーマンス全体を通して面白い作品になるように作っています。

 

 

 

-パフォーマンスを作るときは、どんな風に組み立てていくんですか?

私の場合は、音楽ありきでパフォーマンスを作ります。作るバルーンの作品については、イラストに起こしてイメージします。常日頃から、このイラストをたくさんストックしていて、音楽を聴きながら、どんな風に動けるか、どの作品を組み合わせるか・・と考えています。音楽と、作品と、動きとをコラージュしているような感じですね。

 

▲完成イメージのイラスト

 

▲パフォーマンスではこうなりました!

 

-ふだんはどんな練習をしていますか?

音楽をかけながらエアーでバルーンをひねる真似をしたり、所作をしたりして、イメージトレーニングをしています。このイメージトレーニングにはすごく時間をかけています。

個々の作品については、インスタグラムに作品の写真を投稿したりするので、その時に考えています。

 

-バルーンパフォーマンスをしていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

やはり反応が返ってくるのが一番うれしいですね。ギフトや飾りつけと違って、ライブのパフォーマンスは、一期一会なので、どんな反応が返ってくるかすごくハラハラします。ぜんぜん盛り上がらないことも・・。でもその分、お客さんからわーっと歓声があがって会場が盛り上がった時はすごくうれしいですね。

バルーンというと子供向けのステージが多くなるのですが、私のパフォーマンスは大人も子供も楽しめることを大事にしています。なぜなら、子供がいるところには、必ず大人が一緒にいるからです。子供だけが楽しいパフォーマンスではなく、大人も一緒に楽しめるパフォーマンスをしたいと思っています。

 

 

-これからどんなことをやってみたいですか?

パフォーマンスに限らず、私の作品を通して、楽しいと思ってもらえることなら、いろいろチャレンジしたいと思っています。この前は、バルーンの作り方講座をたのまれて、広島でワークショップをやったりしました。

インスタグラムのアカウントにバルーンの作品を載せているのですが、それをみて海外からもメッセージをもらうことがあります。海外の大会にも、いつかはチャレンジしてみたいと思っています。

でも、この1年間は自分に向き合って、もっと世界観を作りこみたいなと思っています。まだ自分の中で腑に落ちていないところがあって。パフォーマンスの質を高めることで自分の色をしっかり出せるようにしたいです。

 

-さらなる変化が楽しみです!今日はありがとうございました。

 

 

 

プロフィール

Balloon-Syotaro

「バルーンアートでAnimatedな瞬間を提供する」をミッションに活動している、バルーンアーティスト/バルーンパフォーマー。
作り出す作品は、今にも動きだしそうで、個性的で可愛らしいと定評がある。
バルーンパフォーマンスショーでは、バルーンアートで溢れたパーティーをテーマに、色鮮やかでサプライズに溢れたパフォーマンスを行う。
初めてバルーンアートに触れたのは?幼稚園の時。大道芸を見て、見よう見まねで皿回しやバルーンアートを始めたことがきっかけでバルーンアートを知る。大学でバルーンアートの魅力を再発見し、熱中する。

バルーンアート作品やパフォーマンスを通して、心がイキイキするような気持ちになってもらえるよう、日々活動している。